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富山盲ろう者友の会では、盲ろう者とその支援者の交流・支援活動を行っています。

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音訳とDAISYとマイク

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音訳とDAISYとマイク

マイクの話の続きを書く前に、何故にマイクについて長々書いているかについて。
音声通訳のファクターとして検討したい…というのが一つ。
そして、音訳もしくは盲ろう情報保障に携わる人が、今後は今まで以上に個人でマイクを購入することになるだろうから…というのがもう一つ。
私の作文がその参考になるかどうかは別問題ですが、音訳のためのマイク選択の検討とその情報の必要性を感じています。

マイクの個人購入。
二つの事態を想定しています。
一つは、音訳図書のDAISY化に伴った、音訳者の活動形態の変化。
日本点字図書館は、2011年までに音訳図書全てにおいてカセットテープを廃止することを決定しています。
現に何年か前からカセットテープでの音訳図書の受付はされなくなっています。
このDAISY化の進みは結構急速だったので、音訳ボランティアグループの中には未だDAISY図書作成の基盤が整わず、相変わらずのカセットテープ録音をした上でDAISYに編集し直すという、手間と言うか無駄と言うか…というスタイルを続けているところもありますが、いずれにせよいずれは直接DAISY録音をする時代になることは間違いないでしょう。
DAISY録音も色々で、専用機器を使う方法などもありますが、メジャーなのはパソコンと専用ソフトを使う方法。
DAISYに関してはまた改めて書きますが、ともかく、今後は音訳者が自宅でパソコンを使って音訳作業をすることが増えるだろうと思います。
今まで音訳作業が専ら録音室(音訳ルーム)で行なわれていたのは、もちろん雑音を入れない環境で…ということもありますが、録音に使うカセットデッキの台数が限られていたことのほうが大きい気がします。
音訳に使うカセットデッキは高価で、多くの人は公的機関の録音室に設置された機械を使って録音するしかなかったということ。
実際に少数ながら個人で機械を持っている音訳者は、主に自宅録音をしています。
まあ、今言いたいのは録音の場所云々ではなく、録音機としてパソコンが使われると、当然その台数分のマイクが必要になるということ。
音訳図書を作るには、それ相応のレベルのマイクが必要ですが、そんなものを元々自前で持っている人はまずいない。
パソコンを持っていても、マイクを持っていなくては録音はできない。
実際には、マイクのほかにもオーディオインターフェースも必要で、それら一連の付属機器が録音図書を提供する機関から貸し出される可能性は高いですが、必要分が提供されるかどうかは疑問。
自分で買っちゃおうと思う音訳者は多いんじゃないかと思います。
で、何を買うかを迷う。
迷っている声は結構聞きます。
録音室に置いてあるマイクと同じものを買うのも一手ですが、それ以外でも使えるもの、推奨マイクとその根拠などが明示されていると嬉しいですね。
良いと分かっていれば少々高くても構わないとしても、無駄な買い物はしたくないので。
ダメ元で買うには高いです、マイク。
ということで、誰か専門の人が「コレかコレを買ったら良いよ」と言ってくれるのを期待しつつ、多少の予備知識は持たないといけないなーと。
ウダウダ書きましたが、これが一つ目の想定。


Last Update 2010-06-03 (木) 13:57:16

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