救命講習
3月16日 救命講習
3月16日(土)の定例会は、消防署の職員に来ていただき、救命講習を受講しました。通訳や移動支援をしているときの、万一の事態に備えるためです。心停止の状態になったとき、救急車が来るまで何もしないと生存率はかなり低くなります。速やかな処置をすることが大切です。
まずは正しい胸骨圧迫のやり方から。心臓の位置は「胸の左側」ではなく、「胸骨(胸の中心の太い骨)の真下」です。両乳首を結んだ線と顔の中心線が交差する場所です。手の形、圧迫のペースや深さを学びました。かなり力がいるので、多くの人に協力を求めて交代しながらやる必要があります。
続いてAEDの使い方を学びました。電源を入れ、パッドを素肌に貼り、パッドにつながれているコネクターを本体につなぎます。解析の結果、電気ショックが必要となれば、オレンジ色のボタンを押します。電気は2回流れる(解析中と電気ショック)ので、その際は必ず離れなければなりません。AEDは心室細動(心臓がけいれんしている状態)を止める装置なので、AEDを使った後も胸骨圧迫が必要です。
盲ろう者の通訳は、ふたりひと組で行います。通訳は集中力を必要とするので、交代しながらやる為ですが、今回は、ひとりが音声通訳をしながら、もうひとりが体の動きをアシストしました。常に状況を見ながらチームプレーで通訳するのです。
尚、AEDの中には、音声に加え、液晶画面を使って文とイラストで指示してくれる機器もあるそうです。ユニバーサル・デザインな機器の普及を期待したいですね。
救命講習を受けたあとは、グループに分かれて、来年度に行きたいところ、やりたいことのアイデアを出し合いました。
富山盲ろう者友の会は、今年6月で創立10周年となります。これからも充実した活動をめざします。
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