講演「盲ろう者が元気になる友の会」
6月25日 講演「盲ろう者が元気になる友の会」
6月25日(土)の例会は、東京盲ろう者友の会の理事長、藤鹿 一之(ふじしか かずゆき)さんを迎え、「盲ろう者が元気になる友の会」をテーマに話していただきました。
藤鹿さんは、「1991年、東京盲ろう者友の会が設立されたとき、なぜ『友の会』という名称になったか」ということから話を始めました。この名称を考えたのは、盲ろう者福祉に大きな貢献をされた千葉大学の名誉教授、小島 純郎(こじま すみろう)さんだったそうです。小島さんは「盲ろう者だけの集まりではいけない、多くの人とのかかわりがなければ、盲ろう者自身も世界が広がらないし、よくないんだ」と、熱く語られたそうです。いま、当事者と支援者がいっしょに活動する「友の会」は全国各地に広がっていますが、そもそもこんな考え方から出発していたのですね。
そのほか藤鹿さんは、自分の体験をもとに、
- 盲ろう者を友の会につなげるためには、実際に盲ろう者に会って働きかけることが大切(アウトリーチ)。
- 交流会や学習会の内容を盲ろう者が考えたり、当日の司会などを担当することで、盲ろう者の自主性が伸びていく。
など、「盲ろう者が元気になる友の会」のための具体的なやり方を話されました。
講演のあとは、富山の友の会の会員が藤鹿さんと指点字で交流しました。
翌日は一日、富山の通訳・介助員養成講習会の講師、というあわただしいスケジュールの中で、貴重なお話をありがとうございました。
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