富山盲ろう者友の会:設立総会 社会参加推進を確認 /富山
富山盲ろう者友の会:設立総会 社会参加推進を確認 /富山
◇盲ろう者へ理解を
聴覚と視覚に重複して障害を持つ「盲ろう者」を支える活動に取り組む「富山盲ろう者友の会」の設立総会が13日、富山市の県聴覚障害者センターであった。県内在住の盲ろう者2人と支援者ら計約20人が集い、盲ろう者への理解と、社会参加を進めていくことを確認した。
同会によると、盲ろう者は全国に2万人以上。県内にも少なくとも100人以上は住んでいるという。しかし、目と耳に障害を持つため、コミュニケーション手段を持てず、家に閉じこもったままになる人も少なくない。これまでに同会が把握できているのも2人だけだという。このため、県内に住む盲ろう者同士の交流を深めて支え合う場をつくろうと、盲ろう者の九曜弘次郎さん=富山市=が中心となり、昨年から準備を進めてきた。
総会では、会長に就任した九曜さんが「一人でも多くの方に参加してもらい、盲ろう者の社会参加を進めていきましょう」とあいさつ。その後、9月に設立記念大会を開催することや、県内に住む盲ろう者の掘り起こし活動に取り組むことを決めた。【蒔田備憲】
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