盲ろう者とは目と耳両方に障害のある人のことをいいます。
富山盲ろう者友の会では、盲ろう者とその支援者の交流・支援活動を行っています。

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視覚情報の入れ方3

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視覚情報の入れ方3_画面上の文字情報

「作業の流れ」で、テレビおこしで入れるべき視覚情報の目安として以下の4つの要素を挙げました。
   (1)場面(シーン)
   (2)画面上に出てくる字幕・テロップ・板書・フリップ等の文字情報
   (3)音情報だけでは意味判断ができない場合に対する視覚情報
   (4)その画面を見た多くの人が当然に目にするであろう情報
前回(1)について触れたので、今回は(2)について。

画面上の文字情報を2種に大別する

画面上に出てくる文字情報は多岐にわたります。
これを大きく2種に分類して話を進めます。
映像にスーパーインポーズされたものと、それ以外。
前者は、スーパー、テロップ、字幕、クレジット、ロールなど、用語の使い分けはよく分からないのですが、とにかく撮影された映像データに後から挿入された文字情報。
時刻の表示や緊急速報も当然これに入ります。
後者は、撮影された映像の中で提示される文字情報。
主にフリップやディスプレイ、ホワイトボードなどで提示される情報を指しています。
偶然に映りこんだ文字に関しては、その存在感の度合にもよりますが基本的には背景の視覚情報処理と同列に扱い、ここでの文字情報と区別します。

音声情報との相互作用性

この分類で区別されるのは主に、音声情報との相互作用性。
主に報道番組・情報番組などを想定して言っているのですが、フリップなどの文字情報は現場の出演者にも共通して認識されているのに対し、後から挿入されるテロップなどの文字情報は主に視聴者のためのものであり、撮影時の出演者の認知する情報ではないという点が大きな違いです。
フリップなどの情報は当然、出演者の発言に絡んできます。
従って、適切に拾っておかないと、聴覚情報の中に浮く情報が出てきてしまう。
文字、文字と書きましたが、図表などの形になっている文字情報も多いので、拾う作業は簡単ではありません。
そもそも、声で言ったのでは分かりにくい場合にこそフリップやらボードやらが使われるので、それを的確に言葉で説明するのが難しくないわけがなく。

では、どう拾うか。
中でも問題の、図表の形の文字情報の拾い方について、少し考えていきます。


Last Update 2010-06-03 (木) 12:44:28

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